新唐書卷一百三十八 列傳第六十三 李嗣業

陌刀の名将

  • 李嗣業、字は嗣業、京兆高陵の人。膂力抜群で安西で陌刀の使い手として先鋒を務め、高仙芝の小勃律遠征では険路突破の奇策(大旗を掲げ険を越える)で軍を導き大勝に貢献。「神通大将」と呼ばれた。
  • 仙芝が大食に大敗した際、「白石嶺を守るべし」と進言し撤退を主導、仙芝の窮地を救った。疏勒鎮使として城の修復や井戸の復活など奇跡的逸話も伝わる。
  • 天宝12載、驃騎大将軍。玄宗の前で酒に酔い舞う姿を寵愛された。安禄山の乱では粛宗の召しに即応し軍紀を厳しく保つ盟約を結んだ。郭子儀・僕固懐恩と共に先鋒を務め、香積寺の戦いでは崩れかけた陣を自ら陌刀で立て直し(袒衣で大呼し数十人を斬る)、回紇との連携で6万を斬る大勝に貢献。虢国公。
  • 相州包囲戦で奮戦するも流矢を受け、傷が癒えかけた際に戦の音を聞いて興奮し傷口が開いて没した。贈武威郡王・謚忠勇。私財を惜しまず功を軍の助けとした忠義の将であった。