新唐書卷一百三十二 列傳第五十七 韋述

『開元譜』『六典』を成した史家

  • 韋述、韋弘機の曾孫。幼くして家蔵の2千巻を暗誦。元行沖に文才を認められ進士及第(考功員外郎宋之問に「班固・司馬遷を得た」と評される)。
  • 開元初、櫟陽尉、秘書監馬懐素の下で『七志』続修。氏族学に長け柳沖『姓族系録』を私写して『開元譜』20篇を撰述。張説に集賢院直学士に推挙され起居舎人。封禅記を著し褒賞。
  • 『六典』の編纂が徐堅の代で停滞していたのを、蕭嵩の下で周の六官制を用いて体系化し完成させた。令狐徳棻・呉兢が成せなかった武徳以来の国史を紀伝体で完成、国子司業・集賢学士・工部侍郎(方城県侯)を歴任。
  • 図書を40年、史官を20年司り、栄利に淡白な人格者として尊敬された。蔵書2万巻を自ら校訂。安禄山の乱で蔵書は失われたが国史のみ抱えて南山に隠れ、賊に陥落するも国史を守り抜き、平定後は流罪となり不食のうちに没した。功により右散騎常侍を追贈された。韋氏一族は孝友・詞学・音楽・礼儀・史才それぞれに優れた人材を輩出した。