新唐書卷九十一 列傳第十六 李襲誌

嶺南招撫の功臣

  • 李襲誌、字は重光。隋の始安郡丞として私財で募兵し蕭銑・林士弘の攻撃を二年間防いだ。蕭銑に降った後も唐への帰順を図り、嶺南六十余州の帰順を導いた。桂州総管・始安郡公として桂州を二十八年守り、清廉な統治で南方の安定に貢献した。

弟 襲譽

  • 弟の李襲譽は揚州大都督府長史・江南巡察大使として、雷陂の水利事業(句城塘の築造)で灌漑を進め民に利をもたらした。倹約家で知られ、子孫に「財を好まぬ性分ゆえに貧しいが、田・桑・書があれば衣食と出仕の道は立つ」と訓戒した逸話が伝わる。晩年、私憾により部下を杖殺した罪で庶人に落とされ流刑地で卒した。