晉書卷四十九 列傳第十九 畢卓

畢卓

  • 畢卓、字は茂世、新蔡鮦陽の人。父の畢諶は中書郎。卓は若くして放達を望み、胡毋輔之に見出された。太興末、吏部郎となったが常に飲酒に耽り職務を怠った。隣室の郎の酒が熟した際、卓は酔って夜中にその甕へ盗み飲みに行き、酒番に縛られたが、翌朝見ると畢吏部(卓)だと分かりすぐに縄を解いた。卓はそのまま主人を甕の傍らへ誘って宴を開き、酔いつぶれてから去った。卓はかつて人に「数百斛入る酒船いっぱいの酒を得て、四季の美味を両端に置き、右手に杯、左手に蟹の鋏を持ち船に浮かべば、それで一生は事足りる」と語った。江を渡ってからは温嶠の平南長史となり、在官のまま卒去した。