新五代史卷六十九 南平世家第九 保朂

保朂の即位と繼冲への引き継ぎ

  • 保朂は字を省躬といい、從誨の第十子である。保融が卒すると節度使を拝した。三年、保朂は疾(やまい)にかかり、その将梁延嗣に謂って言った、「わが疾はもはや起つまい。兄弟の誰にこの後事を付すべきか」と。延嗣は言った、「公は貞懿王(保融)のことを念(おも)われませんか。先王は寝疾したとき軍府を公に付されました。今、先王の子の繼冲はすでに長じております」と。保朂は言った、「子の言はその通りである」と、即座に繼冲をもって内外の兵馬を判(つかさど)らせた。十一月、保朂は卒した。年三十九、侍中を贈られた。保融の子の繼冲が立った。