資治通鑑周紀二 顯王 四十四年 前325年

夏四月、秦が初めて王を称す

  • 夏四月戊午、秦は初めて王号を称した。

衛の胥靡と法治の逸話

  • 衛の平侯が死に、子の嗣君が立った。
  • 衛の胥靡刑に処せられた者が魏へ逃れ、魏王の后の病を治した。
  • 嗣君はこの者を五十金で買い戻そうとしたが、魏は五度求めても応じなかった。
  • そこで嗣君は自国の左氏の地と引き換えようとした。側近が、都一つで胥靡一人を買うのかと諫めると、嗣君は、法が立たず誅罰が必ずしも行われないなら左氏が十あっても役に立たぬ、法が立ち誅罰が必ず行われるなら左氏を失っても害は少ないと答えた。
  • 魏王はこれを聞き、君主の願いを聞き入れぬのは不祥だと言って、自ら車に乗せてその者を送り返し、ただで引き渡した。