說唐第032回 王世充は禍を避けて瓊花を描かせ、麻叔謀は運河を開き民を苦しめる (王世充避禍畫瓊花 麻叔謀開河擾百姓)

水家莊での復讐

王世充は夜半に水要の屋敷に忍び込み、水要とその一家・家人を皆殺しにし、壁に自らの犯行と分かる詩を残して姿を消す。妹を明德に託し、単身逃亡する。府尹の捜索で明德一家は疑われて投獄される。

揚州で予言された「真命天子」

逃げた先の揚州で、飯店の主人・段達は「鉄冠道人」という仙人から「明日、王世充という名の真命天子がここへ逃れてくる」と予言されていたと告げ、世充を厚遇する。ちょうどその頃、揚州の羊離観に瓊花という不思議な花が咲き、世充はその図を描き取る。

瓊花の夢と長安への出仕

煬帝もまた同じ花の夢を見て、絵師に描かせ午門に掲げて花の在処を尋ねさせる。長安に上った王世充がこれを言い当て、瓊花太守に任じられる。世充は恩赦を願い出て明德を放免させ、揚州へ赴任する。

大運河開削と麻叔謀の暴虐

煬帝は揚州行幸のため、李密を督工官、麻叔謀を開河総管として百万の民夫を徴用し大運河を開かせる。あわせて李淵に太原での晋陽宮造営を命じ、後の粛清の口実とする企みも進める。麻叔謀は民家や墳墓を顧みず工事を強行し、さらに幼児の肉を好んで食らうという凶行に及び、各州県に幼児百人の供出まで命じる。相州刺史・高談聖はこれに激怒して麻叔謀の差官を処刑するが、麻叔謀は兵を率いて報復に向かう。

雄闊海、義憤に燃え相州を救う

太行山の雄闊海がこの暴虐を聞き、憤って麻叔謀を斬り、隋兵を降す。相州の民に推されて高談聖は「白御王」を名乗り、雄闊海はその大元帥となって周辺の州県を次々と帰順させていく。