說岳全傳第八十回 精忠を表し墓に爵位を加え、因果を証し大鵬は本位に帰る (表精忠墓頂加封 證因果大鵬歸位)

戦後処理と凱旋

  • 岳雷は諸将の戦功を記録し、牛皋の遺体を丁重に収め、子の牛通に護送させて帰郷させる。兀朮の遺体も葬る。
  • 金国は兀朮の死を受けて戦意を失い、和議を申し出て降伏し、徽宗・欽宗二帝と鄭皇后・邢皇后の棺(梓宮)を宋へ返還する。
  • 岳雷は大軍を率いて凱旋し、朱仙鎮・臨安の民衆に熱烈に迎えられる。

岳氏一門への追封

  • 孝宗は秦檜の旧邸を取り壊して新たに王府を建て岳雷に与え、棲霞嶺に岳王廟と忠臣祠を造営する。
  • 詔勅により、岳飛は鄂国公・武穆王・諡忠武として太祖廟に配祀され、妻・子・孫に至るまで一門が手厚く追封される。岳雲・張憲・銀瓶小姐・張保・王橫・施全・牛皋・吉青ら旧臣も含め、各々が侯爵・将軍・土地神などに封じられる。従軍した若い英雄たちもそれぞれ総兵などに任じられる。
  • 雲南の李述甫(順義王)・黒蛮竜・柴王・潞花王らにも褒賞が下され、岳氏一門は代々栄えることとなる。

天界での裁き(因果の完結)

  • 玉皇大帝の御前で、兀朮(実は赤鬚火龍の生まれ変わり)が牛皋に殺されたことへの不服を訴え出る。
  • 玉帝は、道君皇帝(徽宗)の過失により赤鬚龍が下界に遣わされた経緯、西天仏祖が岳飛(大鵬金翅鳥の化身)を遣わした経緯を確認し、それぞれの因果に応じた処置を下す。道君は罪を免れて本来の位に戻り、赤鬚龍(兀朮)は秦檜の妻と密通した罪により鉄鞭百打ちの罰を受けて南海に封じられ、牛皋(趙玄壇配下の黒虎の化身)は元の主のもとへ戻る。秦檜ら奸臣は地獄で相応の罪を受ける。
  • 岳飛の魂は西天へ送られ、大鵬金翅鳥として本来の姿に戻り、如来のもとへ帰参する。岳雲・張憲は雷部の神将に、王橫・張保も雷部の役職に、銀瓶小姐は地府の貞節仙姑に、それぞれ封じられ、物語は因果の完結をもって終わる。