說岳全傳第五十七回 鉤連の陣を演じ連環馬を大いに破り、矢文を放ち密かに鉄浮陀を避ける (演鉤連大破連環馬 射箭書潛避鐵浮陀)
連環甲馬を撃破
- 訓練を終えた孟邦傑・張顯・張立・張用の四将が藤牌と鉤連槍を用い、岳雲らの後詰めと合わせて連環甲馬を打ち破った。兀朮は数年がかりの秘策を失い落胆する。
王俊の不正発覚
- 糧秣輸送中の秦檜派の都統制・王俊が金将・鶻眼郎君に襲われるが、牛皋が撃退し救った。だが王俊はこれを自分の手柄として報告し岳飛を欺く。さらに兵糧を横領し軍中の不満を招くが、岳飛は実行犯の吏員・錢自明を処刑し、王俊自身は秦檜の息がかかっているため厳罰を避けて杖罪四十で臨安へ送り返す処置を取った。牛皋は納得できず不満を漏らす。
秘密兵器「鉄浮陀」
- 兀朮は新たな秘密兵器「鉄浮陀」(大砲のような火器)を投入し、夜襲で宋営を壊滅させようと企てる。陸文龍は王佐と語らい、密かに矢文で岳飛にこれを知らせた。
- 岳飛は事前に情報を得て、旗や太鼓だけを残した空の陣を張り、全軍を鳳凰山に退避させて難を逃れる。鉄浮陀の砲撃が終わった後、岳雲・張憲が伏兵で火門に釘を打ち込んで使用不能にし、川へ捨てさせた。
陸文龍・王佐、宋へ帰順
- 陸文龍は乳母を伴い、王佐と共に宋営へ投じる。岳飛は陸文龍を温かく迎え、乳母は故郷へ送り届けられた。
- 兀朮は秘策が次々破られたことに憤り、軍師・哈迷蚩の献策で新たな陣形「金龍絞尾陣」を編成することとなる。折しも雲南から名乗る李述甫という大男とその甥・黒蛮龍が兀朮への謁見を求めてきた。