說岳全傳第五十一回 伍尚志は火牛で敵陣を突き、鮑方祖は宝を贈り妖人を破る (伍尚志火牛衝敵陣 鮑方祖贈寶破妖人)
火中からの脱出
- 岳飛一行は燃え盛る君山を命からがら下り、岳雲が煙の中で王佐を父と誤認して助け出すなど混乱の中、韓彦直の船に救われ橋の断たれた水路を越えて帰還した。王佐は二度も岳飛を害する側になったことを恥じ、楊么への不信を強める。
伍尚志の登場と火牛の計
- 楊么配下の猛将・伍尚志が澶州に迫り、岳飛と百合以上互角に戦う。伍尚志は「火牛の計」を献策し、尾に松脂を塗った水牛三百頭を放って宋軍を混乱させ、岳飛は城に籠って免戦牌を掲げるほかなくなった。
- 楊么は伍尚志の功に報い、実は仇敵・楊么に父母兄弟を殺され養女にされていた姚姓の姫(伍尚志には知らされていない)を娶らせる。婚礼の夜、姫は正体を明かし、岳飛が実の従兄であること、復讐の意志を語る。伍尚志は姫に心動かされ、表向き夫婦を装いつつ内応を約束した。
妖術対決と牛皋の活躍
- 楊么方の軍師・余尚文は「五雷法」で天将を呼び岳飛を討つ妖術を用いるが、たまたま下山していた牛皋が「黒虎趙玄壇」と誤認され、逆に余尚文を一撃で討ち取ってしまう。
- 師の鮑方老祖は牛皋が禁を破ったことを知り下山を命じ、穿雲箭(妖術使いを射抜く矢)と破浪履(水上を歩ける沓)、岳飛を救う丹薬などを授けて送り出す。牛皋は韓世忠の下で結義の兄弟となり、水上で敵将・高老龍を討ち取る手柄を立てる。
- 楊么方はさらに副軍師・余尚敬が「駕雲」の術で澶州に忍び込むが、牛皋の穿雲箭に射抜かれ捕らえられて斬首された。
王佐、岳飛への帰順を決意
- 度重なる裏切りに苦しんだ王佐は、西耳木寨の嚴奇に岳飛への帰順を持ちかける。嚴奇の子・嚴成方(十四歳、双槌の使い手)は父に反対し、岳雲と一騎打ちで力量を試すことを主張した。
- 王佐は改めて澶州へ赴くが、これまでの経緯を知る牛皋が「またもや騙しに来た」と怒り、雙鐧を提げて斬りかかろうとするところで回が終わる。