說岳全傳第四十九回 楊欽は密かに地理図を献じ、韓世忠は計略で蔵金窟を破る (楊欽暗獻地理圖 世忠計破藏金窟)
宴席からの脱出
- 標槍手が斬りかかる中、牛皋が殿を務め、張保も奮戦して岳飛を脱出させる。伏兵の瓦礫や瓦片攻撃に苦しみながらも、駆けつけた楊再興が雷家五虎のうち三人を討ち取り、岳飛一行を無事澶州へ帰した。
- 王佐は楊么に岳飛を逃した顛末を報告し、楊么は雷家五将を失ったことを悔やんだ。
楊欽の内応
- 韓世忠が水軍十万を率いて水寨を構え、岳飛と合流する。岳飛が湖畔を視察していると、小舟に乗った男が近づいてくる。名は楊欽、楊么の族弟で、逆賊となった兄を見限り宋に投じたいと申し出て、翌晩の密会を約す。
- 翌夜、張保が代わりに応対し楊欽から地図の入った小冊子を受け取る。中身は楊么の本拠「藏金窟」の詳細な地理図であった。岳飛はこれを韓世忠に贈り、共同作戦の足がかりとする。
藏金窟をめぐる攻防
- 韓世忠は岳飛から借りた統制たちと共に蛇盤山へ進軍。楊么の父・楊梟が守る藏金窟の防備を突破すべく、まず韓彦直が出陣し燕必顯・楊賓を生け捕りにする。
- 燕必顯は屈せず、楊賓は捕虜として扱われる。韓世忠は密かに策を仕込み、死罪の囚人を身代わりの「王橫」に仕立てて敵陣に送り込む策を岳飛と共謀する。
偽の護送と楊賓の脱走
- 護送の途中、不満を募らせた解送兵四人が楊賓と共謀し、道観で油断していた偽王橫を殺して逃走、山寨へ帰参する。楊梟は功のあった四人を統制に取り立てるが、これも実は岳飛・韓世忠側の計略で送り込んだ間者であった。
- 楊梟は疑いつつも燕必顯を許さず監禁するが、末子・楊会のとりなしで一命は保たれる。
決戦と藏金窟陥落
- 洞庭湖からの援軍要請に対し、燕必達が楊么に急報するが、伏兵の楊再興らに阻まれ将は次々討たれるか捕らわれる。
- 韓世忠・楊再興・牛皋らの挟撃で楊梟自身も生け捕られ、山寨は焼き払われて陥落。燕必顯は最後には投降し、楊氏一族百余口を捕らえて澶州へ引き渡した。岳飛は楊梟一門を斬首し首級を臨安へ送って戦勝を報告した。
楊么の悲嘆と朝廷の褒賞
- 洞庭湖の楊么は父・弟一族の死を知り悲嘆に暮れ、報復戦の準備を軍師・屈原公と相談する。
- 臨安では高宗が大いに喜び、褒賞として御酒三百壇などを澶州の岳飛軍へ送ることとしたが、その手配には秦檜の関与する不穏な伏線が示される。