說岳全傳第四十八回 楊景は夢で殺手鐧を伝授し、王佐は計略で金蘭の宴を設ける (楊景夢傳殺手鐧 王佐計設金蘭宴)

楊景の霊夢と楊再興の降伏

  • 夢に現れた楊景(楊家将の楊六郎)は、末裔の楊再興を岳飛に取り立ててほしいと頼み、楊家槍を破る「殺手鐧」の使い方を槍と鐧の組手で伝授して消える。目覚めた岳飛はその技を密かに練習した。
  • 数日後の再戦で岳飛はわざと敗走を装い、教わった通り槍で受けつつ鐧で楊再興の背を打つ。楊再興は落馬して敗を認め、岳飛と義兄弟の契りを結んで降伏した。楊再興は山寨を焼き払い兵糧を引き連れて岳飛軍に合流する。

太湖の三賊を平定

  • 岳飛軍は瓜州で韓世忠の船で渡江し、臨安近くで太湖の水賊・戚方が迫っていると知り、楊再興に迎撃を命じる。楊再興は戚方、羅綱、郝先を次々に生け捕りにする。
  • 岳飛は三人を降し、諸将と同様に義兄弟の契りを結ばせて配下に加えた。朝廷はこれを賞し、楊再興を御前都統制、他の三人も統制に任じた。

洞庭湖・楊么討伐へ

  • 高宗は洞庭湖の楊么の乱の鎮圧を岳飛に命じる。楊么は君山に宮殿を築き自ら王を称し、弟の楊凡、軍師の屈原公、雷家五虎などの猛将を擁する大勢力となっていた。
  • 澶州に着いた岳飛は総兵・張明から楊么勢力の詳細を聞き対策を練る。まず東耳木寨の頭目・王佐(かつて縁のある人物)に宴の招待状を送る。

王佐との腹の探り合い

  • 王佐は招待を受け楊么に伺いを立てる。軍師・屈原公は「まず様子を見に赴かせ、後で計を練ればよい」と進言し、王佐は岳飛の宴に赴くが、岳飛は公務の話を避け旧交を温めるに留めて丁重に送り返した。
  • 王佐の報告を受けた楊么と屈原公は、逆に岳飛を招いて宴席で暗殺する計略を立てる。武芸自慢の者に得物を振るわせて岳飛を斬らせ、失敗すれば杯を落とすのを合図に伏兵の標槍手が斬りかかり、退路も桌子や瓦礫、伏兵で塞ぐという周到な計画であった。

金蘭の宴、罠が発覚

  • 王佐は招待状を送り、岳飛は快諾して赴くことにする。牛皋は罠を警戒して同行を申し出て許され、岳雲・楊再興には途中の接応を命じておく。
  • 宴席で王佐配下の温奇が狼牙棒の妙技を披露するが、岳飛の傍らに控えていた牛皋がこれを警戒して割って入り、対抗して打ち合ううちに一撃で温奇を打ち殺してしまう。
  • これを見た王佐は杯を地に叩きつけて逃げ出し、合図を受けた標槍手の伏兵が一斉に殺到した。