說岳全傳第四十三回 客将軍を送り二人は義兄弟の契りを結び、袋を贈った和尚は天機を漏らす (送客將軍雙結義 贈囊和尚泄天機)

韓彦直、番営を突破し岳飛に謁見

  • 韓彦直は単騎で番営を突破し牛頭山に上り、岳飛に粘罕討伐と金節の詫び状・牛皋への私信を届けた。岳飛は喜び、共に高宗へ参内する。
  • 高宗は李綱の進言により、韓世忠を元職に復し、韓尚德・韓彦直を平虜将軍に任じ金陵奪還に向かわせることとした。

岳雲と韓彦直、送り合いの末に義兄弟に

  • 岳飛は岳雲に韓彦直を番営の外まで送らせる。岳雲が先に立って斬り込み道を開くと、韓彦直も返礼にと岳雲を送り返し、互いに譲り合って何度も番営を出入りする。
  • 意気投合した二人は林の中で盟いを立て、義兄弟の契りを結んだ(韓彦直が兄、岳雲が弟)。岳雲は単身牛頭山に戻り、この経緯を父に報告した。

韓世忠夫妻、金山寺で占いを求める

  • 韓彦直は父の下に戻り、遷都を待たず金陵奪還に向かうよう命じられたことを報告。留守を守る宗方が杜吉・曹栄を破ったとの報も届く。
  • 韓世忠夫妻は金山寺の道悦禅師に先行きを占ってもらい、錦嚢の偈を授かるが、韓世忠は文字面だけを見て「学の無い坊主だ」と笑って取り合わなかった(後に「老鸛河走」の隠し文字であったと判明する伏線)。

牛頭山の総攻撃と兀朮の敗走

  • 兀朮は四方を探らせるも北方のみ退路ありと判断、諸将に総攻撃を命じる。岳飛も高宗を守りつつ各方面の勤王軍と呼応し総攻めをかけ、番軍は大敗して四散する。
  • 岳飛は兀朮を金門鎮近くまで追い詰める。途上、傅光配下の先鋒・狄雷に誤って攻撃されかけるが事なきを得る。兀朮は長江の岸辺で船を失い窮地に陥るが、杜充・曹栄の敗残の船に辛くも乗り込み逃げ延びた。

岳飛、糧秣横領の役人を処罰

  • 岳飛は漢陽江口に陣を敷き、糧秣を横領した臨安通判・万俟卨、同知・羅汝楫を捕らえ処断しようとするが、張憲・岳雲の取りなしで斬罪を免れ、杖刑のうえ臨安へ送り返した。
  • 韓世忠が兀朮の退路を狼福山で塞いでいるとの報を受け、岳飛はこの功を韓世忠に譲ることとし、岳雲には天長関の守備を命じて自らは本隊を率いて引き上げた。

兀朮、黄天蕩に追い詰められる

  • 兀朮は長江を渡れず窮し、金山を偵察しようと軍師・哈迷蚩と語らう。韓世忠夫妻はこれを見越し、金山龍王廟に伏兵を配し、二公子・韓彦直、大公子・韓尚德にも手筈を整えさせた。
  • 兀朮一行が金山に上ったところで伏兵が起こり、韓彦直が兀朮に迫る。乱戦の末、韓彦直は敵将を生け捕りにして凱旋する。