說岳全傳第24回 番将を釈放し劉豫は金に降り、玉璽を献じ張邦昌は宰相となる (釋番將劉豫降金 獻玉璽邦昌拜相)
(詩:劉豫の金への降伏、張邦昌の玉璽献上を、恥ずべき欺瞞・売国と断じる)
銅先文郎の正体露見と吉青の許し
- 岳飛が銅先文郎(粘罕の身代わり)を斬ろうとすると、吉青は「知らなかった」と弁明。銅先文郎も本名を名乗り金国の元帥だと明かす。岳飛は初犯として吉青を許し、捕虜と鹵獲品を大営へ護送するよう命じる。
劉豫、二度目の功績横取り
- 護送に向かった吉青は劉豫の陣に立ち寄るが、劉豫は岳飛の武功に脅威を感じ、「自分が代わりに大営へ送る」と偽って吉青を帰陣させ、実際には手柄を独占しようと企む。銅先文郎は後営に幽閉される。
胡先の報告と劉豫召喚の企て
- 胡先は張所に探索の報告をし功を認められる。翌日、劉豫がまた岳飛の功を横取りした文書を提出したため、張所は激怒し、劉豫を大営に呼び出して糾弾・処刑しようとする。
曹栄の密告と劉豫の投降
- 劉豫と姻戚関係にある節度使・曹栄が計画を察知し密使を送って知らせる。劉豫は動転し、銅先文郎を解放して金国への投降を持ちかける。銅先文郎は快諾し帰国後の厚遇を約束する。
- 劉豫が兵士たちに投降を呼びかけると、大半の兵は家族を理由に拒否し去ってしまう。わずかな側近だけを連れ、劉豫は中軍の呼び出しを拒絶して金国へ逃亡する。
張所の上奏と岳飛の昇進
- 事の次第を知った張所は上奏しようとするが、聖旨が下り、張所には黄河守備、岳飛には都統制への昇進が命じられる。
兀朮、粘罕を励まし岳飛を警戒
- 敗走した粘罕は河間府の兀朮に事の次第を報告。兀朮は岳飛の武勇を半信半疑ながら聞き、自ら渡河して仇を討つと息巻く。そこへ銅先文郎が帰還し、劉豫の投降を伝える。軍師・哈迷蚩の進言で劉豫は魯王に封じられ山東を治めることになる。
張邦昌、玉璽を騙し取り金陵で拝相
- 張所が汴京へ進撃すると聞いた張邦昌は、太后から「玉璽など無用」と言わせて騙し取り、家族を連れて金陵へ逃げる。
- 汴京は張所軍に開城され、娘娘は玉璽を騙し取られたことを張所に告げる。
- 金陵に着いた張邦昌は玉璽献上を申し出て、李綱の進言もあり右丞相に任じられる。
荷香を献上し岳飛召還を画策
- 張邦昌は高宗に岳飛の招聘を進言するが聞き入れられず、代わりに侍女の荷香を養女と偽って宮中に送り込み、皇帝を酒色に溺れさせ実権を握ろうと企む。
- 荷香は寵愛を受け、張邦昌は改めて岳飛召還の詔を出させるが、実際には召還の使者を出さず、頃合いを見て「岳飛は前線を離れられないため応じなかった」と偽って復命する。
李綱、張保を岳飛のもとへ
- 李太師(李綱)は荷香献上の裏に張邦昌の専権の企みを見抜き、家人の張保に書状を持たせて岳飛の陣へ遣わす。張保は最初渋るが、李綱の勧めで岳飛に仕える決意をする。
- 黄河口の陣に着いた張保は岳飛の質素な暮らしぶりと、皇帝を思って涙する姿を聞き、心服してそのまま留まることにする。
邦昌の偽の召還状
- 張邦昌は玉璽献上の道中で偽の聖旨を多数偽造しており、それを使って岳飛を召喚する。岳飛は上京を決意し、出立前に吉青へ重要な言い含めをしようとする。