說岳全傳第七回 飛虎の夢を見て徐仁は賢才を推挙し、賄賂を求めて洪先は職を追われる (夢飛虎徐仁薦賢 索賄賂洪先革職)
里長の知らせ
- 木立から現れたのは村の里長で、相州節度都院・劉大人の命により武科の再試験があることを告げに来ただけだった。
相州への出発
- 岳飛は内黄県の縣主・李春(岳父)に暇乞いし、義弟牛皋の受験手続きも頼む。李春は湯陰県の知県・徐仁(李春の同年で誠実な人物)への紹介状を書いて渡す。
- 岳飛・牛皋・湯懐・張顕・王貴の五人は相州へ出発する。旅の道中、岳飛は自分の本籍が湯陰県であることを思い、涙を流す。
- 相州の客桟「江振子」に宿を取り、店主から知県・徐仁の評判(清廉な名官吏)を聞く。
徐仁の夢と洪先の賄賂要求
- 徐仁は前夜、五頭の五色の虎が堂に飛び込む夢を見て気にかけていたところに、五人の武生が訪ねてくる。夢と重ね合わせ、徐仁は五人を厚遇し、都院の中軍官・洪先への口利き状を持たせる。
- 五人が中軍・洪先に取り次ぎを頼むと、洪先は「付け届けがない」ことを理由に「今日は試験をしない、三日後に来い」と追い返す。
- 徐仁がこれを知り、五人を伴って自ら都院・劉公のもとへ連れて行き、直談判する。洪先は「彼らの武芸は低い、また来たのは無礼だ」と虚偽の報告をするが、岳飛が「それなら比試すればよい」と申し出る。
洪先との比武と弓馬試験
- 都院の許しを得て、岳飛と洪先が武芸を比べることになる。洪先は三股の叉を使うが、岳飛は瀝泉槍で受け流し、わざと手加減しながら最終的に軽く一押しして洪先を転倒させる。洪先は面目を失い、都院の怒りを買って中軍官の職を剥奪され追放される。
- 続く弓の試験でも岳飛は他の四人より優れた腕前を示す。都院・劉公が出自を尋ねると、岳飛は洪水で家が離散し、湯陰県から流されて内黄県に住むようになった経緯を語る。
- 劉公は周侗の弟子と知り深く感心し、朝廷への推挙と、湯陰県での岳家旧宅の再建を約束する。徐知県にもその手配を命じる。
帰郷の相談
- 岳飛らは礼を述べて相州を発ち、内黄県へ戻る。岳飛は母に事の次第を報告し、母は大いに喜ぶ。
- 王・張・湯の三員外は岳飛が湯陰県へ帰ることを惜しむが、張員外が「田畑の管理だけ残し、家財を持って皆で湯陰県へ移り住もう」と提案し、一同賛同する。牛皋母子も同行することになる。
- 岳飛は岳父・李春に礼を述べに行くと、李春は「もう一つ話がある、すぐに母に伝えるように」と告げる。