西漢演義第57回 張良は知略をもって韓信に楚を討たせる (張良智韓信伐楚)
英布の帰順
隨何の説得により英布は費赫や家族を伴い滎陽へ向かう。到着した英布は漢王が無礼な態度で応対したため一時後悔するが、隨何になだめられる。後で丁重にもてなされ、正式な謁見でも漢王の謙虚さに触れ、帰順を悔いなく思う。英布は成皋に駐屯し、漢は大梁の彭越と結んで楚の糧道を断つ。
霸王の対応
英布に使者を斬られたことを知った霸王は激怒し親征を図るが、范増は「小事に感情的にならず、まず兵馬を整え諸侯と結んで韓信・彭越に当たるのが上策」と諫め、霸王はこれを容れる。
張良、韓信を動かす計
漢王は張良に韓信の説得を依頼する。張良は咸陽の蕭何を訪ね、韓信が漢王の処遇に不満を抱き引きこもっていることを知る。二人は一計を案じ、蕭何が「漢が楚に降伏し関中の戸籍を差し出す」との噂を城中に流させる。韓信はこれを信じかけるが、自ら丞相府へ確かめに赴く。
韓信、真意を知り出陣を決意
蕭何・張良との対話で、これが漢王の名誉を守りつつ韓信を呼び戻すための策であったと悟る。張良はなお韓信の力量を試すように挑発し、韓信は「范増を捕らえ龍且を斬れなければ首を差し出す」と豪語して出陣を決意する。三人は連れ立って滎陽へ向かう。
漢王との和解
滎陽で漢王・韓信・蕭何が再会する。漢王は韓信を試すように霸王の強さを誇張して語るが、韓信は激昂し「必ず霸王を打ち破る」と誓う。漢王が策を問うと、韓信は具体案を語り始める。