西漢演義第五十回 陸賈を遣わし智謀で申陽を欺く (調陸賈智賺申陽)
樊噲の伏兵と形勢逆転
- 護送の途中、伏兵として潜んでいた樊噲が護送隊を襲い、護送将の郭縻を討って張良を救出、さらに同行していた陸賈まで捕らえる。これらはすべて張良があらかじめ仕組んだ計略だった。
- 張良は陸賈を責めるが、陸賈は「魏に忠を尽くす自分と、韓に忠を尽くす張良は同じ立場」と弁明する。樊噲は陸賈を人質として利用する。
申陽の捕縛と洛陽開城
- 事態を知った申陽は自ら兵を率いて追跡するが、夜陰に紛れた樊噲の奇襲を受け、あわやのところを陸賈の取りなしで命を助けられ、捕らえられる。
- 張良は申陽を丁重に説得し、既に灌嬰が洛陽城に先んじて入城し民心を鎮めていたことを知った申陽は、漢への帰順を承服する。周勃・柴武の援軍も合流し、一同は咸陽へ向かう。
漢王の対応と太公奪還の計
- 漢王は張良の妙計(陸賈を調略に用い申陽を賺し取った策)を称賛し、申陽を旧領の洛陽王として遇し、陸賈も韓信の下で用いることにする。
- 韓信は東征を前に、豊沛に残る太公(劉邦の父)一家を密かに迎え取る策を諸将と相談する。大将王陵が、南陽で義兄弟の契りを結んだ周吉・周利という豪傑を用いて沛県から太公を連れ出す策を提案し、漢王はこれを許可するところで終わる。