西漢演義第四十回 蕭何は罪を議し樊噲を釈放する (蕭何議罪釋樊噲)
樊噲の処分をめぐる評議
- 拝将の儀の後、樊噲は拘束されたまま処分を待つ。漢王は当初厳罰の意向を示すが、蕭何は「樊噲には大功があり、韓信の初任に功臣を誅すれば軍にも良くない。ただし正式に罪を明らかにした上で寛大な処置にすべき」と進言し、漢王は詔を下して蕭何らに議定させる。
- 蕭何は詔で樊噲の罪状(拝将の儀を妨げ軍紀を乱したこと)を認めつつ、豊沛以来の功と鴻門の護衛の功に免じ寛大な処置を求める上奏を行い、漢王はこれを容れて樊噲を赦し、韓信の指揮下に戻す。
韓信、樊噲を諭す
- 韓信は樊噲に、功臣であっても驕ってはならぬと諭し、樊噲は謝意を示す。漢王も樊噲を呼び、豊沛以来の功を認めつつ、今回の妄言を厳しく戒め、涙ながらに訓す。樊噲は改めて忠誠を誓い、蕭何にも救われた礼を述べる。
軍の訓練開始
- 韓信は大将拝命後、軍の実態(隊列不整、将は陣法を知らず)を見て、酈食其に命じ、自らの用兵の要領(隊伍・陣形・進退・伏兵・攻撃など)を文書化させ、写本を作って各隊の教練に用いる計画を立てる。半月をめどに全軍の訓練を仕上げる方針を示し、酈生はその周到さに感服したところで終わる。