西漢演義第二十六回 覇王は天下の諸侯を封ずる (霸王封天下諸侯)

始皇陵の発掘とアパン宮焼失

  • 英布の案内で始皇陵の入口を探し当て、地下宮殿から金銀財宝を運び出した。石棺そのものは仕掛けを恐れて壊さず埋め戻した。項羽はさらに阿房宮に火を放ち、三か月にわたり燃え続けさせた。

諸侯の論功行封

  • 帰国を望む諸侯の求めに応じ、項羽は范増と諮って論功行賞を行う。范増の献策により、沛公は関中でなく辺境の巴蜀を領する漢王に封じられ、章邯・司馬欣・董翳を三秦の王として漢中の出口を塞がせる形にした。
  • 項羽は自ら西楚覇王として彭城を都とし、その他の諸将にも各地の王・官職を分け与えた。

漢王配下の不満と説得

  • 沛公配下は懐王の約束(先に入関した者が王)を反故にされたとして不満を爆発させ、項羽への抗戦を叫ぶが、蕭何・張良・酈食其が漢中に拠って力を養う利点を説き、劉邦を説得して赴任を受け入れさせる。

范増の警戒と脱出の策

  • 范増は劉邦(火徳)が漢中(金の地)を得ることで大成すると危惧し、項羽に問答で漢王の本心を試させるが、劉邦は当意即妙に答えて難を逃れる。張良は范増の害意を察知し、項伯・陳平と諮って脱出の策を練り始めた。