西漢演義第十二回 范増は策を献じて楚の後継を立てる (范增獻策立楚後)

范増の招聘

  • 項梁は謀士を欲し、居巣に隠棲する老人・范増を招くべく季布を遣わす。范増は当初隠者を装うが、季布の説得に応じて項梁のもとへ下山し、軍師として迎えられた。

陳勝の敗死と楚王擁立策

  • 陳勝が章邯に敗れ、部下の莊賈に殺されたとの報が入る。范増は「陳勝が自ら王を称し楚の後継を立てなかったことが敗因」と分析し、人心を得るため楚王の末裔を探して擁立するよう進言、項梁もこれに従った。

楚懐王の孫・熊心の発見

  • 鍾離眜が各地を捜索し、羊飼いの少年が実は楚懐王の嫡孫・熊心(米心)であることを、身につけていた古い肌着の記述から突き止める。項梁は熊心を楚王に立て、母を太后とし、自らは武信君、項籍を大司馬に、范増を軍師に任じるなど諸将に地位を分け与えた。

淮西への進軍と劉邦との出会い

  • 楚将宋義の勧めで陳嬰と合流すべく淮西・盱眙へ進軍する途上、范増は容貌尋常ならぬ一軍の将(劉邦)を遠望し、「真の天命を受ける主はこの人物ではないか」と内心驚く。