西漢演義第八回 張良は力士に命じて車を撃たせる (張良使力士擊車)

張良の素性と刺客との出会い

  • 酒店で語っていたのは韓の名族の出、張良(字は子房)であった。始皇帝に韓を滅ぼされた恨みを晴らそうと、天下の壮士を求めて千金を投じていた。
  • 村で滄海公と名乗る大力の壮士と出会い、意気投合して始皇帝暗殺の協力を頼む。

博浪沙の襲撃

  • 張良は始皇帝の東巡の経路を探り、博浪沙で滄海公に襲撃させたが、始皇帝は替え車を用いており誤って副車を撃ってしまう。
  • 壮士は捕らえられ、口を割らぬまま柱に頭を打ちつけて自害した。始皇帝は天下に指名手配を出すが、張良は難を逃れ、下邳の項伯(楚将項燕の子孫)の家に身を隠した。

圯上の老人と『素書』

  • 張良は橋のたもとで出会った老人(黄石公)の求めに応じ、繰り返し履を拾って渡す従順さを示し、五日ごとの約束を経て信頼を得る。
  • 老人は張良に秘伝の書『素書』三巻を授け、「韓の仇を報じ、真の主君を扶けよ」と言い残し、後に黄石として再会する約束をして立ち去った。張良はこれを熟読し、識見を大いに深めた。

始皇帝、会稽へ

  • 始皇帝は東巡を続け、徐州で瑞祥の穀物を献上され喜ぶが、沛県付近でも旺気を感じ警戒を強める。李斯の諫めでその場での探索は控えるが、会稽に至った際、群衆の中から始皇帝を刺そうとする若い壮士が現れる。