西漢演義第三回 安国君は符を割いて世継ぎを立てる (安國君剖符立嗣)
咸陽での工作
- 呂不韋は咸陽に入り、華陽夫人の姉(皇姨)が営む宿に目を付け、その夫に賄賂を贈って取り入り、異人からの使いと称して謁見を求めた。
- 皇姨に対し、夫人が寵愛はあっても子がないことを突き、今のうちに賢明な異人を嫡子に推挙しておかねば、太子(安国君)が王となった後に他の子の子が立てられ夫人一門が衰えると説き、賛同を得た。
華陽夫人への説得
- 翌日、皇姨に伴われ呂不韋は宮中で華陽夫人に謁見し、異人からの進物(明珠・玉釵)と書状を献上。夫人は書状を安国君の帰りまで開かずに留め置いた。
- その間、皇姨は夫人に呂不韋の説く道理を伝え、夫人も感涙し、異人を嫡子に立てる方向で心を決めた。
安国君への上奏と立嗣の決定
- 安国君が帰邸すると、夫人は異人の哀切な書状を見せ、涙する安国君に対し「異人を嫡子に立てたい」と願い出た。
- 安国君は使者である呂不韋を召して直接策を問い、呂不韋が異人救出と立嗣の計画を語ると大いに喜び、玉符を刻んで異人を嫡子と定める盟約とし、夫人にこれを持たせた。
- 安国君は呂不韋に黄金五百両を与えて異人帰国の費用とし、証文として手ずから約定を記させ、異人帰国の際には迎えの軍を出す約束をした。
- 呂不韋は皇姨に暇乞いをし、従者とともに趙へ帰った。