西漢演義第二回 不韋は人相見の目で異人を見出す (不韋風鑒識異人)

呂不韋の計算

  • 声を上げた商人は陽翟の大商人・呂不韋であった。鬼谷子に人相見の術を学んでおり、異人の相を見て「奇貨居くべし」と評した。
  • 父に「耕作・宝石商・国主擁立」それぞれの利益倍率を問い、国主を立てる利は計り知れないと説き、異人に投資して富貴を図る決意を語る。父は成否の危うさを案じつつも許した。

公孫乾への接近

  • 呂不韋は公孫乾と縁のある季默を通じて近づき、贈り物と巧みな弁舌で公孫乾の信頼を得て親交を結んだ。

異人との対面と説得

  • 端午の宴で公孫乾が異人を引き合わせ、呂不韋と異人は親しく席を共にした。
  • 翌日、呂不韋は異人に「自分の家より先に貴殿の家を大きくしたい」と真意を明かし、安国君には多くの子がいて後継争いになること、華陽夫人には子がなく後継を選べる立場にあることを説き、財を投じて夫人に異人を嫡子として推挙する計略を提案した。
  • 異人は感涙して同意し、成功の暁には富貴を共にすると約束した。

出立の準備

  • 呂不韋は五百金を異人に与えて当座の交際費とし、さらに千金分の財を整えて秦へ向かう支度をした。
  • 公孫乾には商用と偽って暇乞いをし、従者を連れて趙を発った。