三十六計連環計

  • 要旨: 将も兵も多く正面から対抗できない強敵に対し、敵自らを束縛させて勢いを削ぎ、そこにもう一つの計を重ねて攻める計略。

計の要点

  • 「將多兵眾、不可以敵、使其自累、以殺其勢」として、強大な敵には正面から対抗せず、敵自身を縛り付けて勢いを削ぐべきだとする。

按語の補足

  • 龐統が曹操の艦船を鉄鎖で連結させ、後に火を放って逃げられなくした赤壁の故事を挙げる(三国時代、208年)。連環計とは、敵を自ら束縛させ、その後に攻める、二つの計を組み合わせて強勢を摧くものだとする。
  • 南宋の畢再遇が金軍と対峙した際、進退を繰り返して敵を疲れさせ、日暮れに香料で煮た黒豆を地面に撒いて偽って敗走したところ、追撃してきた金軍の馬が空腹から豆の香りに引き寄せられて動かなくなり、畢再遇はそこで反撃して大勝したという(南宋、13世紀初頭)。これも連環計の応用例であるとする。