三十六計以逸待勞

  • 要旨: 敵と直接戦うのではなく、敵の勢いを損なわせ、自らは疲弊を避けて余裕をもって相手を制する計略。

計の要点

  • 「困敵之勢、不以戰、損剛益柔」として、敵を戦わずして疲弊させ、強い者を弱め自らの柔軟さを活かすべきだとする。

按語の補足

  • 「先に戦場に着いて敵を待つ者は楽であり、後から戦場に急いで向かう者は疲れる。ゆえに戦上手は敵を思うように動かし、自らは動かされない」という兵書の言葉を引く。
  • ここでの主眼は場所を選んで敵を待つことではなく、単純さで複雑さを制し、不変で変化に応じ、小さな変化で大きな変化に応じることにあるとする。
  • 管仲が内政の中に軍令を寓した例、孫臏が馬陵道で龐涓を伏撃した例(戦国時代、紀元前341年頃)、李牧が雁門を守り長く戦わずして実は備えを怠らず、機を見て匈奴を大破した例(戦国時代末期)を挙げる。