三國演義第八十六回 張温を難じ秦宓は天弁を逞しくし、曹丕を破らんと徐盛は火攻を用いる (難張溫秦宓逞天辯 破曹丕徐盛用火攻)
陸遜の重用と魏の離間策
- 陸遜は輔国将軍・江陵侯に任じられ呉の軍権を握る。魏は「共に蜀を攻めよう」と持ちかけるが、陸遜は「まず様子見して四路の戦況次第で動く」よう進言し、孫権はこれに従う。四路の魏軍がいずれも不首尾に終わったことを知り、孫権は独断で動かなかったことを喜ぶ。
鄧芝の弁舌
- 蜀の使者・鄧芝が来訪。孫権は油鍋と武装兵で威圧を試みるが、鄧芝は動じず堂々と呉蜀同盟の利を説き、孫権を得心させる。
秦宓と張温の問答
- 呉の答礼使・張温が成都を訪れ、驕った態度を見せるが、宴席で蜀の学士・秦宓が天文についての問答(天に頭・耳・足・姓はあるかなど)で張温を圧倒し、蜀の人材の豊かさを示す。孔明は場を取りなし、鄧芝を再び呉へ同行させて同盟を確定させる。
曹丕の呉討伐と大敗
- 呉蜀同盟を知った曹丕は激怒し、自ら大軍を率いて呉討伐に出る。呉は徐盛を都督として防衛にあたらせる。
- 徐盛は蘆葦で作った偽の城壁と兵士を並べて魏軍を欺き、さらに火攻めと孫韶・丁奉の奇襲で魏軍を大敗させる。曹丕自身も危うく難を逃れ、名将張遼も矢傷がもとで没する。
南征への転換
- 益州で雍闓・孟獲らが反乱を起こしたとの報を受け、趙雲は陽平関から撤収。孔明は自ら南征に赴く準備を始めるところで回を終える。