三國演義第四十八回 長江に宴し曹操は詩を賦し、戦船を鎖でつなぎ北軍は武を用いる (宴長江曹操賦詩 鎖戰船北軍用武)
徐庶の脱出
- 龐統を呼び止めたのは実は徐庶だった。曹操軍にいる徐庶は連環の計の危険性を見抜くが、母を曹操に殺された恨みから曹操に一計も献じないと誓っており、龐統に頼んでこの戦場から離れる策を授かる。
- 徐庶は流言(西涼の馬騰・韓遂謀反の噂)を軍中に広めさせ、これを口実に散関の守備を志願して戦場を離脱する。
- (詩:徐庶が計略でうまく難を逃れたことを詠う)
長江の宴と横槊賦詩
- 建安十二年十一月十五日、曹操は大船の上で諸将を集めて酒宴を開き、天下統一の野望と、勝てば江南の喬公の二女(大喬・小喬)を得たいという願望を語り高笑いする。
- (唐・杜牧の赤壁の詩を引用)
- 酔った曹操は槊を手に「対酒当歌」の詩を詠じ、諸将も唱和するが、揚州刺史・劉馥が不吉な歌詞を諫めると、曹操は激怒してその場で劉馥を刺し殺してしまう。翌日酔いが覚めて悔い、厚く葬らせる。
水軍の演習と自信
- 毛玠・于禁の報告により、連環で繋いだ船団の演習が行われ、荒波でも安定した進軍ができることに曹操は満足する。
- 程昱が火攻めの危険を指摘するが、曹操は「厳冬に東南風は吹かない、自軍は西北にいるから火を放てば敵が自滅する」と一笑に付す。
- 焦触・張南が小舟で東呉水寨への奇襲を志願するが、韓当・周泰にあっけなく討ち取られる。
不吉な兆し
- 山頂から曹操の水寨を見張っていた周瑜は、風で曹操軍の黄旗が折れるのを見て不吉な兆しと笑うが、直後に自らも突風にあおられて何かを思い出し、突然血を吐いて昏倒する。