三國演義第八回 王司徒は巧みに連環の計を用い、董太師は鳳儀亭で大いに暴れる (王司徒巧使連環計 董太師大鬧鳳儀亭)
孫策の帰郷と董卓の専横
劉表は蒯良の進言を退けて桓楷を無事に帰し、孫堅の遺骸と黄祖を交換して和睦する。孫策は父を葬り、江都で人材を集めて力を蓄え始める。一方、董卓は孫堅の死を喜び、ますます専横を極める。「尚父」を自称し天子の儀仗を僭用、一族を挙げて列侯に封じ、郿塢という巨大な要塞を築いて財宝と美女を蓄える。降兵を残虐に処刑して宴席で平然と談笑するなど、その暴虐は極まる。宴席で司空張温を無実の罪で処刑するなど、恐怖政治を敷く。
王允と貂蟬の計略
司徒王允は憂悶の末、養女の貂蟬(美貌と才知に優れた歌妓)に国家の危機を打ち明け、彼女は自ら進んで身を捧げることを申し出る。王允は「連環の計」(貂蟬を呂布に嫁がせると見せかけ、実は董卓に献上し、父子の間を裂いて呂布に董卓を討たせる)を考案。まず呂布に貂蟬を許すと約束して信頼を得た後、董卓を自邸の宴に招き、貂蟬の舞と美貌で董卓を骨抜きにし、そのまま献上してしまう。
呂布と董卓の確執
騙されたと知った呂布は激怒するが、王允に「太師自ら望んで娶った」と偽られ、いったんは矛を収める。しかし董卓の寵愛を受けて日々を過ごす貂蟬に未練を残す呂布は、隙を見て貂蟬に接近。貂蟬は色目を使い呂布の心を煽る。董卓に見咎められた呂布は「今後入るな」と叱責されるが、李儒の進言で董卓は宥和し、金品を与えて機嫌を取る。
鳳儀亭の一幕
董卓が朝議に出た隙に、呂布は後園の鳳儀亭で貂蟬と密会する。貂蟬は身投げの芝居を交えつつ、「太師に汚された、あなたと結ばれたい」と涙ながらに訴え、呂布の心をさらに揺さぶる。そこへ董卓が戻ってきて二人を見つけ、激怒して呂布に画戟を投げつけるが逃げられ、追いかけた拍子に人とぶつかって倒れる。
評語
なし