梁書卷十二 列傳第六 席闡文

蕭頴冑への献策と後事

  • 安定臨涇の人。幼くして父を失い貧しかったが書史を渉猟した。斉初め、雍州刺史蕭赤斧の中兵参軍となり、その縁で子の蕭頴冑と親しくなり、のち西中郎中兵参軍・領城局を歴任した。高祖が挙兵しようとした際、闡文は強くこれを勧め頴冑も同意、田祖恭を遣わして高祖に密かに通じ銀装刀を贈らせ、高祖は金如意を返礼とした。和帝が即位すると給事黄門侍郎、のち衛尉卿に遷った。
  • 頴冑が急死し州府が動揺した際、闡文は和帝がまだ幼弱で中流(州府)の任が重いことを憂い、当時雍州を留守していた始興王蕭憺を推して西朝の群臣と共に王に州事を総べさせ、これによって秩序が保たれた。
  • 高祖受禅後、都官尚書・輔国将軍となり山陽伯(食邑700戸)に封じられ、東陽太守として出、のち湘西に改封され戸邑はそのまま。2年間の在任中、清廉で知られ、任地で卒した。詔して銭三万・布五十匹を賜い、諡は威とした。