遼史卷一百六 列傳第三十六 蕭扎拉

  • 遼が国事を任せたのは耶律・蕭の二族のみであった。二族の中にも、退いて自ら足り、富貴に淫せず声利に屈しない者があり、頽廃した風を振るい薄俗を戒めるに足る、褒めるべき者が三人いる。よって卓行傳を作る。

出自と経歴

  • 蕭扎拉は字を實訥といい、北府宰相巴雅爾の弟。性は介特(孤高で自立している)で生業を営まなかった。保寧年間、外戚として進み寧逺軍節度使に至った。任期が満ちると郷里に住み淡泊に自適した。
  • 統和末、召されて南京馬歩軍都指揮使となったが病を理由に退くことを求めたが許されず、伊勒希巴に遷ってまた病を理由に辞退すると許された。ついに頡山に入り門を閉ざして出なかった。上はその志を嘉し再び徴用しなかった。
  • これより家を頡山に構え、親友が訪ねてきても終日世務に及ぶことはなかった。宴遊の誘いには拒まず、一年のうち山居が半分を超え、世俗とは相容れない生き方であった。耶律資忠はこれを重んじ「頡山老人」と呼んだ。卒した。