遼史卷九十 列傳第二十 蕭塔喇噶

蕭塔喇噶

  • 蕭塔喇噶、字は托実。六院部の人で素より剛直であった。太祖の時、叔祖特依順が裕悦実嚕を謀殺した罪に坐して弘義宮に没入された。世宗即位に及び舅氏の故をもって籍を出され国舅別部敞史に補された。
  • ある人が泰寧王察克に無君の心があると言った際、塔喇噶は「彼が縦えば不義を忍んで行っても、人がどうして肯えて従おうか」と言った。他日、侍宴で酒酣なる際、塔喇噶は察克の耳を捉えて強いて飲ませ「上は固よりそなたの傲狠を知っているが、国属をもって曲げて矜憫を加えている。そなたを左右に居らせても、そなたの才が何ほどのことができようか。もし悪を長じて改めなければ、徒に赤族の禍を招くのみだ」と言った。察克は答えられず強いて笑って「何と虐い戯れをするのか」と言った。
  • 天禄末、塔喇噶は北府宰相となり、察克が乱を作すに及び塔喇噶は酔って詈り「吾は悔やんでもこの逆賊を殺しておかなかった」と言い、間もなく察克に害された。