- 要旨: 太公望は軍中の士をその特性や境遇に応じて選び分け、専門の一隊に編成すべきだとし、十一種の兵士の型とその名称を具体的に列挙する。
練士の道
- 武王が士を練る(選び鍛える)方法を問う。
- 太公望は、軍中の様々な士をその特性に応じて一隊にまとめるべきだとする。
十一種の士
- 大いなる勇力があり死を恐れず傷を厭わない者を集めた一隊は「冒刃の士」と呼ぶ。
- 鋭気があり壮勇強暴な者を集めた一隊は「陥陣の士」と呼ぶ。
- 姿が際立ち長剣を帯び足並みを揃えて進む者を集めた一隊は「勇鋭の士」と呼ぶ。
- 力強く鉤を伸ばし金鼓を潰し破り旌旗を絶ち滅ぼす強梁多力の者を集めた一隊は「勇力の士」と呼ぶ。
- 高きを越え遠きを踏破し足軽く善く走る者を集めた一隊は「寇兵の士」と呼ぶ。
- 王臣で勢いを失い功を再び立てたいと望む者を集めた一隊は「死闘の士」と呼ぶ。
- 死んだ将の子弟でその将の仇を討とうとする者を集めた一隊は「死憤の士」と呼ぶ。
- 貧窮に憤り志を遂げたいと望む者を集めた一隊は「必死の士」と呼ぶ。
- 婿養子や捕虜の身で汚名を雪ぎたいと望む者を集めた一隊は「励鈍の士」と呼ぶ。
- 刑を免れた者で恥を逃れたいと望む者を集めた一隊は「幸用の士」と呼ぶ。
- 才技が人に優れ重きを負い遠くまで運べる者を集めた一隊は「待命の士」と呼ぶ。
結び
- これらが軍の練士であり、見極めを怠ってはならないと結ぶ。