- 要旨: 太公望は寡兵で多勢を撃つには夕暮れ・深草・隘路を利用した伏兵が要諦であり、弱国が強国を撃つには大国・隣国の助力が要諦だとし、それらの条件がない場合の代替策も併せて説く。
寡をもって衆を撃つ・弱をもって強を撃つ
- 武王が、少数で多数を撃ち、弱で強を撃つ方法を問う。
- 太公望は、少数で多数を撃つには夕暮れを利用し深草に伏せて隘路で待ち構えるべきであり、弱で強を撃つには大国の与力・隣国の助けを得るべきだと答える。
条件が揃わない場合の代替策
- 武王が、深草も隘路もなく敵が既に到達し夕暮れも待てず、大国の与力も隣国の助けもない場合の対処を問う。
- 太公望は、偽って敵を欺き惑わし、その将の判断を眩ませ、道を迂回させて深草を通らせ、道を遠回りさせて夕暮れに至らせるべきだとする。
- 敵の前隊がまだ水を渡り切らず後隊がまだ宿営に至らないうちに伏兵を発し、疾くその左右を撃ち、車騎でその前後を擾乱させれば、敵が多数であってもその将は走らせられるとする。
- 大国の君に仕え、隣国の士にへりくだり、贈り物を厚くし言葉を卑くすれば、大国の与力・隣国の助けを得られると結ぶ。武王はこれに「善哉」と応じる。