- 要旨: 太公望は敵が突撃してきて城下に迫る「突兵」に対し、敵の兵糧が尽きるのを待って別軍で背後を急襲する策と、城を守るふりをして誘い込み内外から挟撃する「突戦」の策を説く。
突兵への対処
- 武王が、敵が深く侵入して長駆し我が地を侵掠し牛馬を奪い、その大軍が城下に迫って士卒が恐れ人民が虜となる場合、守れば固く戦えば勝つ方法を問う。
- 太公望は、これを「突兵」と呼び、敵の牛馬は食を得られず士卒も糧を絶たれ、力任せに前に出てくるものだとする。
- 遠くの邑の別軍から精鋭を選び、疾くその後方を撃たせ、期日を晦(月末)に会うよう定めて三軍が疾く戦えば、敵が多数であってもその将を虜にできるとする。
分散して侵掠する敵への「突戦」
- 武王が、敵が三四に分かれ一部は戦って侵掠し一部は牛馬を集め、大軍がまだ到着していないのに城下に迫って三軍が恐れる場合の対処を問う。
- 太公望は、敵の全軍がまだ揃わないうちに備えを設けて待つべきだとし、城から四里離れた所に塁を築き金鼓旌旗を列ね張り、別隊を伏兵とする。
- 塁上には精強な弩を多く配し、百歩ごとに突門を設けて行馬を置き、車騎を外に置き、勇力の精鋭を隠しておく。
- 敵が来れば軽卒を合戦させて偽って走らせ、城上に旌旗を立て鼙鼓を撃って守備を装う。
- 敵がこちらを守城のみと見なして城下に迫れば、伏兵を発してその内を充たすか外を撃つかし、三軍が疾く戦って前後を撃てば、勇者も戦えず身軽な者も逃げられず、これを「突戦」と呼ぶ。
- 敵が多数であってもその将は必ず走ると結ぶ。武王はこれに「善哉」と応じる。