- 要旨: 太公望は敵に火攻めを仕掛けられた場合、逆に自ら先んじて燃やし黒地(焼け跡)に留まることで被害を避ける対抗策を説き、さらに四方を火に囲まれた最悪の場合には四方に武衝の陣を組んで持ちこたえる術を説く。
火攻めへの対抗策
- 武王が、深い草むらに囲まれた地を軍が数百里進んで疲れ休んでいるところに、敵が乾燥した強風を利用して上風から火を放ち、車騎精鋭を後方に伏せてくる場合の対処を問う。
- 太公望は、雲梯・飛楼で遠く左右を望み前後を謹んで察し、火が起こるのを見たらすぐに自ら前方を燃やしてこれを広げ、さらに後方も燃やすべきだとする。
- 敵が来ても、軍を引いて既に黒く焼けた地に留まれば、敵は追ってきても火が起こるのを見て遠く走り去る。
- こちらは黒地に留まり、強弩・材士で左右を守り、さらに前後も燃やしておけば、敵はこちらを害することができないとする。
四方から火攻めされた場合
- 武王が、敵に左右前後全てを燃やされ煙が軍を覆い、敵の大軍が黒地に沿って迫ってくる場合の対処を問う。
- 太公望は、四方に武衝の陣を組み強弩で左右を固めれば、勝つことはできなくとも負けることもないと答える。