六韜陰書
- 要旨: 太公望は陰符では伝えきれない複雑な事柄について、一通の文書を三つに分割し別々の使者に持たせて届ける「陰書」の方法を説く。
陰符では足りない場合
- 武王は、軍を率いて諸侯の地に深く入り、主将が兵を合わせ窮まりない変化を行い測りがたい利を図ろうとする際、事が煩雑で符では伝えきれず、距離が遠く言葉も通じない場合はどうすべきかを問う。
- 太公望は、大きな謀については符ではなく文書(書)を用いるべきだと答える。
陰書の仕組み
- 君主は書を将に送り、将は書で君主に問う。
- その書は一度合わせたものを再び分かち、三たび発して一つを知るようにする。
- 「再離」とは書を三部に分けることであり、「三発して一知」とは三人がそれぞれ一部分を持ち、互いに照らし合わせなければ内容を知りえないようにすることを指す。
- これを「陰書」と呼び、敵がいかに聖智であってもこれを見破ることはできないとする。武王はこれに「善哉」と応じる。