- 要旨: 太公望は君臣の礼のあり方を、上に立つ者と下に立つ者それぞれの心構え、君主の心の持ち方、人の言を聞く態度、明察の方法の四点から説く。
君臣の礼
- 上に立つ者は全体を見渡すことを、下に立つ者は物事を沈着に見ることを本分とすべきであり、見渡しても遠きを見失わず、沈着でも隠すところがあってはならない。
- 上に立つ者は周く公平であるべきでこれは天に、下に立つ者は物事を定めるべきでこれは地になぞらえられ、天と地の両方が備わって初めて大礼が成ると説く。
君主の心の持ち方
- 君主は安らかに徐々に静かであるべきで、柔軟な節度をまず定め、争わずによく人に与え、心を虚しくして志を平らかにし、物事に公正に対処すべきだと説く。
人の言を聞く態度
- みだりに許諾せず、また逆らって拒絶もしない。安易に許せば統制を失い、頑なに拒めば言路が塞がる。
- 高山や深淵のように計り知れない態度を保ち、静かで正しい神明の徳を極みとすべきだと説く。
明察の方法
- 君主は目・耳・心において明・聡・智を貴ぶべきである。
- 天下の目で見て天下の耳で聞き、天下の心で考えれば、見えぬもの聞こえぬもの知らぬものはなくなると説く。