南史卷七十六 列傳第六十六 諸葛璩
諸葛璩
- 諸葛璩、字は幼玫、琅邪陽都の人、代々京口に住んだ。璩は幼くして徴士関康之に事えて経史を博渉し、また徴士臧栄緒に師事した。栄緒は『晋書』を著すにあたり璩の発擿(考証補訂)の功を称え、その才を壺遂に例えた。斉建武初、南徐州行事江祀が明帝に「璩は貧に安んじ道を守り礼を悦び詩を敦くする、簡退な性格は清を揚げ俗を励ますに足る」と薦め議曹従事に招いたが辞して赴かなかった。陳郡の謝脁は東海太守として教を下しその風概を揚げ穀百斛を贈った。梁天監中、秀才に挙げられたが応じなかった。璩は誨誘に勤め、後生の就学者が日に集まり、居宅は狭陋で容れきれず太守張友がため講舎を建てた。璩は身を清正に持し妻子にも喜怒を見せず、朝夕講誦に励んだため人々はますますこれを宗った。家で卒し、著した文章二十巻を門人劉暾が集録した。