南史卷二十八 列傳第十八 褚炤

褚炤

  • 字は彦宣、彦回の従父弟。父法顕は鄱陽太守。若くして高節あり、王儉に「保傅の任に堪える人物」と称され成安郡太守を打診されたが、片目を失明していたため国子博士に召されても拝さなかった。彦回が二代(宋・斉)に仕えたことを常に非難し、彦回の子賁が訪ねた際「司空は今日どちらに」と問い「璽紱を斉大司馬門に奉じています」と答えると「一家の物を他家に渡してどういうつもりか」と正色で叱った。彦回が司徒を拝した宴で賓客が満ちる中「彦回は若くして名行を立てながらこうも節を失うとは、中書郎のまま死んでいれば名士だったろうに、名徳が振るわぬまま長寿を得たものだ」と嘆いた。彦回が戯れに軺車を贈ると「家門を辱める物だ」と怒って火にくべさせた。弟は炫。