舊唐書卷一百五十三 列傳第一百三 段平仲
剛直な諫言と長期の不遇
- 平仲、字は秉庸、武威の人、隋の吏部尚書段達の六代孫。進士及第、杜佑・李復の淮南・華州・滑州鎮に従事として仕え監察御史。豪放で気節を重んじ酒を好んだ。徳宗が高齢で自ら政務を裁断するあまり庶務が滞る中、皆が畏れて発言を控える状況を憂い、機会を待っていた。貞元十四年の京師旱害の賑恤使として奏事の際、皇帝の御座近くまで進み事情を述べたが、緊張のあまり同僚陳歸の名を誤って呼んでしまい怒りを買い叱り出され、あろうことか御障の後ろに誤って歩み入るという失態を演じた。この一件で七年間昇進が止まったが、逆にこの逸話で名が知られた。
- 屯田膳部二員外郎・東都留守判官・右司郎中、元和初に諫議大夫。宦官吐突承璀の鎮州討伐失敗を呂元膺と共に糾弾し処罰を求めた。給事中に転じ要職にありながら朝政の得失を常に論奏し狷直(頑固なほど正直)と評された。尚書左丞、病により太子左庶子に転じて卒した。