洪秀全演義第十四回 李秀成百騎で柳郡を下し、石達開檄を伝え湖南を震わす (李秀成百騎下柳郡 石達開傳檄震湖南)

靈川以北の平定と楊秀清への警戒

  • 賽尚阿は靈川敗走の責を問わず江忠源を労う。錢江は洪秀全に休養と次の湖南進攻の準備を勧める。
  • 祝宴に楊秀清が仮病で欠席したことを機に、錢江は洪秀全に楊秀清への警戒を促す。馮雲山の遺言(楊秀清への懸念)も蕭朝貴から伝えられる。

蕭朝貴と洪宣嬌の婚儀

  • 錢江が仲人となり、蕭朝貴と洪秀全の妹・洪宣嬌の縁組を勧め、洪秀全も快諾する。
  • 楊秀清は自ら男家の主婚を買って出て蕭朝貴を懐柔しようとするが、錢江はこれを見抜きつつ、内輪もめを避けるため事を荒立てない方針を示す。
  • 婚礼は盛大に執り行われる。

石達開・李秀成、柳州を奇襲

  • 石達開は錢江の命で柳州方面へ進軍。李秀成は寡兵百騎による奇襲策を献策し、夜陰に乗じて柳州城の西門から潜入、放火して城内を混乱させる。
  • 知府王兆棋を討ち、守備李応元も討死。韋昌輝の後続軍と合流して柳州を陥落させる。石達開は李秀成の功を甘寧の故事になぞらえ称賛する。

永福での激戦と江忠濟の死

  • 救援に向かった江忠濟・張国梁は柳州陥落を知り引き返すが、桂林死守を優先する勞崇光の意見で撤退命令が出る。
  • 撤退中に李秀成に永福を奪われ、石達開・李世賢・韋昌輝らに包囲され、江忠濟は自害。張国梁は辛くも桂林へ逃れる。

官制制定と北伐檄文

  • 洪秀全は靈川で石達開と合流し、諸将と協議して国号を「大漢」と定め、軍中の官職・序列を制定する。楊秀清らを広西守備に残し、錢江を軍師として十万の大軍を湖南へ進発させる。
  • 石達開が発した檄文は、清朝の圧政と漢族の苦難を訴え、天下に大義を布告する内容で、各地から呼応者が相次ぐ。