洪秀全演義第十二回 洪秀全桂林郡を棄つるを議し、銭東平智もて向提台を敗る (洪秀全議棄桂林郡 錢東平智敗向提台)
馮雲山の死
- 負傷した馮雲山は林鳳翔に救われるが、秀清に進軍継続を強く求め、自らは退く。
- 洪仁達・李開芳・蕭朝貴らが向榮軍を打ち破り、提督張必祿を討ち取る。向榮は辛くも撤退。
- 病床の馮雲山は蕭朝貴に後事を託し、楊秀清への警戒(呉三桂の轍を踏むなという懸念)を密かに伝える。まもなく三十八歳で没する。
- (詩:馮雲山の英才と早世を悼む哀傷の詩、および用兵の才を称える五言律詩)
- 訃報を受けた洪秀全は悲嘆に暮れる。石達開は李秀成を推薦し、馮雲山に代わる人材として洪秀全に紹介する。
李秀成の登用
- 石達開が藤県に李秀成を訪ね、洪秀全への出仕を勧める。李秀成は洪秀全の「苟安」志向を見抜き、軽々に応じない態度を示す。
- 一度は洪秀全のもとへ赴くが、信任の薄さを察して身を引き、まず戦功を立てることを条件に石達開軍に留まり方略の研鑽に専念する。
錢江、平楽府を奇計で陥落
- 錢江は馮雲山の死を知り悲しみつつ平楽府の洪秀全軍に合流。金田駐留の胡以晃を呼び戻し、柳州方面へ石達開・李秀成らを分遣する策を献じる。
- 賽尚阿が新たに広西軍務を統べることを知り、その無能を見抜いた錢江は平楽府を先に奪う計画を立てる。
- 賴漢英が商人に扮して潜入し放火、韋昌輝の伏兵と呼応して城門を破り、知府周応鴻を降伏させ平楽府を占領する。
陽朔での向榮撃破
- 錢江は韋昌輝に陽朔の清軍糧秣拠点を襲わせ、向榮・張敬修軍をおびき出す策を授ける。
- 賽尚阿・向榮の大軍と対峙するが、洪秀全・羅大綱・黄文金・韋昌輝が四方から包囲し向榮軍を大破。向榮は落馬し危地に陥る。