洪秀全演義第五回 楊秀清団練局に入り、洪秀全桂平の牢に陥る (楊秀清初進團練局 洪秀全失陷桂平牢)

楊秀清への懐柔

  • 秀全は羅浮での修行歴を語る作り話と人相見の言葉で秀清を持ち上げ、清朝の命運はすでに二百年で尽きるという童謡を引いて、秀清こそがそれに応える器だとほのめかす。秀清は候補同知の身分に満足せず、いっそう心を動かされる。
  • 秀全は秀清に、銭江・馮雲山・蕭朝貴ら同志の存在と羅大綱への働きかけを明かし、秀清に対しては、盗賊討伐を名目に巡撫へ団練の設置を願い出て二三千の兵を集めるよう提案する。上帝を信仰させることで軍心を掌握し、後日官府と団練の間に対立を仕組んで軍を丸ごと自分たちの側に引き込む策を語る。秀清は感服し、これに従うことを誓う。

団練の結成

  • 桂平知県張慎修の許可を得て、秀清は楊氏の祠堂で募兵を始め、十日足らずで二千余の壮丁を集める。訓練を任せる人材として、不遇のうちに免職された元武官の李開芳と、その義兄弟林鳳翔が加わり、四営・二千四百余人の団練軍が編成される。

蕭朝貴との再会

  • 桂平城外で秀全は農民姿に扮した蕭朝貴と妹の蕭三娘に出会う。朝貴の妻はすでに亡く、家族は離散していたこと、さらに教会の騒動を口実に張上賓という秀才が朝貴らを妖言惑衆・謀反の疑いで訴え出ており、朝貴の縁者である県署の李炳良にも累が及びかねないことを知らされる。
  • 秀全は自分のせいで累が及んだことを詫びつつも、いったん城内の秦日綱に会ってから胡以晃のもとへ戻ると告げ、朝貴兄妹には先に楊秀清の陣営へ入り団練の指導に加わるよう指示する。

洪秀全の投獄

  • 秀全が城内で秦日綱を訪ねると、すでに教会が捜索を受けており身の危険が迫っていると告げられる。秀全は自分一人の責任として出頭する覚悟を決め、日綱の勧める逃走を退けて礼拝堂に留まる。
  • 未明、役人が教会を包囲し、秀全は日綱に門を開けさせて連行される。日綱も同行を余儀なくされるが、秀全は公堂で自分だけが罪を負い日綱を巻き込まないと言い聞かせる。

要知後事如何。次回に続く。