高士傳卷二 蓋公

老子の道を守り仕えず

  • 蓋公は斉の膠西の人。『老子』に通じ、楽臣公に師事した。
  • 漢が興った際、斉の人々は争って新たな主に仕えようとしたが、蓋公だけは隠遁して仕官しなかった。

曹参を導く

  • 漢が天下を平定した後、曹参が斉の丞相となり、長老・諸生ら百人余りを招いて斉の治め方を問うたが、答えは人それぞれで、参は誰に従うべきか分からなかった。
  • 蓋公が黄老の道に長じていると聞き、厚い礼物を送って招いた。蓋公は「治道は清静を貴び、民は自ずと安定する」と説き、この趣旨を敷衍して参に詳しく語った。
  • 参は喜び、正堂を空けて蓋公を住まわせ、師として仕え、斉は果たして大いに治まった。
  • 参が漢の丞相となったのちも蓋公の道を実践したので、天下の人々はこれを歌に讃えた。
  • 蓋公は参の師となったが、生涯仕官することなく、天寿を全うした。