金史卷九十一 列傳第二十九 伊喇成

段階

  • 遼横帳の人、契丹・漢字に通じる。天会間、楚泗での宋との戦いで先登し功最。宗弼の廃斉国・再伐宋に従い威州刺史などを歴任。正隆南伐で契丹反乱時、妻子を汴に還し海陵の疑いを避けた見識が評価された。淛東道先鋒使として揚州への糧道護送で夜襲を撃退。臨洮尹として喬嘉族首領扎実結を招降、南京留守、樞密副使、北京留守を歴任し卒去。子舒蘇鄂博に世襲穆昆を授かる。
  • 扎実結(西番の系譜)は宋・夏との複雑な帰属変遷の末、父の仇討ちのため四族を率いて伊喇成に来附。夏国との境界紛争(祈安城問題)が続き、大定九年(1169年)扎実結は母を訪ねた際夏軍に包囲され戦死。その後、姪の趙師古が首領を継ぎ、木波・喬嘉・巴哩・隆普・龎巴四族の都鈐轄となった。