金史卷九十 列傳第二十八 丁暐仁
段階
- 字は蔵用、大興府宛平の人。父筠は官吏として治声高く、郷里の訴訟を裁いた逸話がある。皇統二年(1142年)進士、武清県丞として学校を興し百姓を教化。和川令として法禁を明らかにし治安を回復、強悍な董祐を服させた逸話がある。刑部郎中を経て祁州刺史、西京留守同知として学校興隆に努め、大定二十一年(1181年)卒官。
史論
- 官吏の興隆は秦末の乱世に似た情勢下でも試練により選抜される、遼金の交替期がまさにそれであろう。「一を守り貳ならず」というのが真の吏である。巧者は法を曲げ、頑固者は融通が利かない、これらは吏道の自失というべきである。髙衎・髙徳基・張九思の輩は皆、法を欺いて自ら失った者たちである。