金史卷二十九 志第十 礼二(方丘儀・朝日夕月・高禖)
方丘儀
斎戒
- 祭の前三日、質明、有司が三献以下行事官の位を尚書省に設ける。初献は南面、監祭御史位は西で東向、監礼博士位は東で西向、俱に北上。司徒・亜終献位は南で北向、次いで光禄卿・太常卿、次いで第一等分献官・司天監、次いで第二等分献官・光禄丞・郊社令・大楽令・良醞令・廩犧令・司尊彜、次いで内壝内外分献官・太祝官・奉礼郎・協律郎・諸執事官が位に就き立ち定まる。次いで礼直官が初献を引いて位に就かせ、初献が誓を読み「今年五月幾日、夏至、皇地祗を方丘に祭る、攝官たる所、各々其の職を揚げよ、其れ或いは不敬なれば国に常刑あり」と言う。読み畢われば礼直官が七品以下官を先に退かせるよう賛し、余の官は対拝し訖われば退く。散斎二日、正寝に宿り事を治すこと故のごとくする。斎禁は並びに郊祀のごとし。壝門を守る兵衛と大楽の工人は倶に清斎一宿し、行礼官は前期に祠所で儀を習う。
陳設
- 祭の前三日、所司が三献官以下行事執事官の次を外壝東門の外道の南北向西上に設け地の宜しきに随う。また饌幕を内壝東門の外道の北南向に設ける。
- 祭の前二日、所司が兵衛を各々その服を服させ壝門を守衛させる、門ごとに二人。大楽令がその属を帥いて登歌の楽を壇上に郊祀のように設ける。郊社令がその属を帥いて壇の上下を掃除し瘞坎を内壝外の壬地に為す。
- 祭の前一日、司天監・郊社令が各々その服を服しその属を帥いて皇地祗神座を壇上北方南向に升設し、席は藁秸を用いる。また配位神座を東方西向に設け、席は蒲越を用いる。また神州地祗神座を壇の第一等東南方に設け、席は藁秸を用いる。また五神五官・嶽鎮海瀆二十九座を第四等階の間に各々方位に依り設ける。また崑崙山林川沢二十一座を内壝の内に設ける。また邱陵墳衍原隰三十座を内壝外に設ける、席は皆莞を用いる。また神位版を各々座首に設ける。子陛の西には水神・玄冥・北嶽・北鎮・北海・北瀆を壇の第二等に、北山・北林・北川・北沢を内壝内に、北邱・北陵・北墳・北衍・北原・北隰を内壝外に置き、皆各々一列を為し東を上とする。卯陛の北には木神・句芒・東嶽・長白山・東鎮・東海・東瀆を壇の第二等に、東山・東林・東川・東沢を内壝内に、東邱・東陵・東墳・東衍・東原・東隰を内壝外に置き、皆各々一列を為し南を上とする。午陛の東には神州地祗を壇の第一等に、火神・祝融・南嶽・南鎮・南海・南瀆を壇の第二等に、南山・南林・南川・南沢を内壝内に、南邱・南陵・南墳・南衍・南原・南隰を内壝外に置き、皆各々一列を為し西を上とする。午陛の西には土神・后土・中嶽・中鎮を壇の第二等に、中山・中林・中川・中沢を内壝内に、中邱・中陵・中墳・中衍・中原・中隰を内壝外に置き、皆各々一列を為し南を上とする。酉陛の南には金神・蓐収・西嶽・西鎮・西海・西瀆を壇の第二等に、崑崙・西山・西林・西川・西沢を内壝内に、西邱・西陵・西墳・西衍・西原・西隰を内壝外に置き、皆各々一列を為し北を上とする。その皇地祗および配位神座、神州地祗の座、あわせて礼神の玉は設け訖われば告潔を俟って権りに徹し、祭日早に重ねて設ける。その第二等以下の神座は設定して収めない。
- 奉礼郎・礼直官がまた三献官位を卯陛の東やや北西向に設け、司徒位を卯陛の東道南西向に設け、太常卿・光禄卿これに次ぐ。第一等分献官・司天監位はその東に、光禄丞・郊社令・太官令・廩犧令位はまたその東に、等ごとに異位重行して俱に西向北上とする。また太祝・奉礼郎および諸執事位を内壝東門外道の南に等ごとに異位重行俱に西向北上に設ける。監祭御史位二(一は壇下午陛の西南、一は子陛の西北)俱に東向、監礼博士位二(一は壇下午陛の東南、一は子陛の東北)俱に西向を設ける。奉礼郎位を壇の東南西向に、協律郎位を楽簴西北東向に、大楽令位を楽簴の間西向に、司尊彜位を酌尊所俱に北向に設ける。望瘞位を坎の南北向に設ける。また牲牓位を内壝東門の外西向に設け、太祝・祝史各々位を牲の後俱に西向に設ける。省饌位を牲の西に設け、太常卿・光禄卿・太官令位を牲の北南向西上に、監祭・監礼位は太常卿の西やや却って西上に、廩犧令位は牲の西南北向に設ける。また礼饌を内壝東門の外道の北南向に陳ね、省饌位を礼饌の南に設け、太常卿・光禄卿・太官令位は東で西向、監祭・監礼位は西で東向俱に北上とする。
- 祝版を神位の右に設ける。司尊および奉礼郎がその属を帥いて玉幣筐を酌尊所に設け、次いで籩豆の位、正配位は各々左に十一籩右に十一豆俱に三行、登三は籩豆の間、鉶三は登の前、簠一簋一は各々鉶の前に置く。また尊罍の位、皇地祗の太尊二・著尊二・犠尊二・山罍二は壇上東南隅に、配位の著尊二・犠尊二・象尊二・山罍二は正位酒尊の東俱に北向西上に置き、皆坫あり勺を加え羃を酌尊所とする。また皇地祗位の象尊二・壺尊二・山罍四を壇下午陛の西に、配位の犠尊二・壺尊二・山罍四を酉陛の北東向北上に設け、皆坫あり羃を加え設けて酌まない。神州地祗位は左八籩右八豆、登一は籩豆の間、簠一簋一は登の前、爵坫一は神座の前に設ける。また第二等諸神位は位ごとに籩二豆二簠一簋一俎一爵坫一、内壝の内外の諸神は位ごとに籩一豆一簠一簋一俎一爵坫一、陳列は皆上と同じ。また神州地祗の太尊二・著尊二は皆坫あり、第二等諸神は方ごとに山尊二、内壝内は方ごとに蜃尊二、内壝外は方ごとに概尊二、皆勺・羃を加える。また正配位の籩一豆一簠一簋一俎三および毛血豆一、あわせて神州地祗位の俎一を各々饌羃内に設ける。また二洗を壇下卯陛の東北向に設け、盥洗は東に爵洗は西にあり並びに罍・勺を加えた篚を洗の西南肆に設け巾を実たす、爵洗の篚は匏爵を実たし坫を加える。また第一分献官盥洗爵洗位・第二等以下分献官盥洗位を各々その方道の左に設け、罍は洗の左、篚は洗の右俱に内向、執爵篚者は各々その後に置く。
神位・玉幣・饌具の設置
- 祭日丑前五刻、司天監・郊社令がその属を帥いて皇地祗および配位神座を壇上に升設し、神州地祗座を第一等に設ける。また玉幣、皇地祗の玉は黄琮、神州地祗の玉は両珪有邸を用い皆匣に置く。正配位の幣は並びに黄色を用い、神州地祗の幣は玄色、五神五官・嶽鎮海瀆の幣は各々その方色に従い皆篚に陳ねる。太祝が瘞玉を取って幣に加え礼神の玉を各々神座の前に置く。光禄卿がその属を帥いて入り正配位の籩豆を実たす、籩三行は右を上とし豆三行は左を上とし、その実は並びに郊祀のごとし、登は大羮を実たし鉶は和羮を実たす。また従祭第一等神州地祗の饌を設ける、籩三行は右を上とし豆三行は左を上とし、その実は並びに郊祀のごとし、登は大羮を実たし簠は稷を実たし簋は黍を実たす。第二等は位ごとに左二籩(栗を前に鹿脯これに次ぐ)右二豆(菁菹を前に鹿臡これに次ぐ)簠は稷を実たし簋は黍を実たす、俎一は羊一豕一。内壝内外は位ごとに左籩一(鹿脯)右豆一(鹿臡)簠は稷簋は黍、俎は羊のみを用いる。
- 良醞令がその属を帥いて入り酒尊を実たす。皇地祗の太尊を上とし汎斉を実たし著尊これに次ぎ醴斉を実たし犠尊これに次ぎ盎斉を実たし象尊これに次ぎ醍斉を実たし壺尊これに次ぎ沈斉を実たし山罍を下とし三酒を実たす。配位の著尊を上とし汎斉を実たし犠尊これに次ぎ醴斉を実たし象尊これに次ぎ盎斉を実たし壺尊これに次ぎ醍斉を実たし山罍を下とし三酒を実たす。皆左に明水を右に玄酒を実たし皆尚醞がこれに代わって実たす。従祭第一等神州地祗の酒尊は太尊を上とし汎斉を実たし著尊これに次ぎ醴斉を実たす。第二等の山尊は醍斉を実たす。内壝内の蜃尊は汎斉を実たす。内壝外の概尊は三酒を実たす。以上の尊は皆左に明水を右に玄酒を用い皆尚醞がこれに代わる。太常卿が燭を神座の前に設ける。
省牲器
- 祭の前一日午後八刻、壇を去ること二百歩、行者を禁止する。未後二刻、郊社令がその属を帥いて壇の上下を掃除し、司尊と奉礼郎がその属を帥いて祭器を位に入れ設け、郊社令が玉幣を篚に陳ねる。未後三刻、廩犧令が諸太祝・祝史と共に牲をもって省位に就かせ、礼直官・賛者が分けて太常卿・光禄卿・丞・監礼祭・太官令等を引いて内壝東門外の省牲位に詣らせる。その滌濯を視、告潔・省牲饌することは並びに郊祀と同じ。俱に畢われば廩犧令・諸太祝・祝史が次いで牲を牽いて厨に詣り太官令に授け、次いで光禄卿以下を引いて厨に詣り鼎鑊を省み滌溉を視終われば乃ち斎所に還る。晡後一刻、太官令が宰人を帥いて鸞刀で牲を割き、祝史が各々毛血を取り豆に実たして饌幔に置き遂に牲を烹る。また祝史が瘞血を取り盤に貯える。
奠玉幣
- 祭日丑前五刻、献官以下行事官が各々その服を服し、有司が神位版を設け玉幣を陳ね籩豆・簠簋・尊罍を実たし監祭・監礼が壇の上下を按視するのを俟って乃ち蓋羃を徹去する。大楽令が工人を帥い、奉礼郎・賛者が先に入る。礼直官・賛者が分けて分献官以下・監祭・監礼・諸太祝・祝史・斎郎と執事者を引いて南壝東門より入り壇の南に当たり重行北向西上に立ち定まると、奉礼郎が拝を賛し献官以下皆再拝し訖われば次いで分引されて各々壇陛の上下の位に就く。次いで監祭・監礼を引いて壇の上下を按視し訖われば退いて位に復する。礼直官が三献官以下行事官を分引し俱に入り位に就かせ、行礼官は皆南壝東門より入る。礼直官が進んで初献の左に立ち「有司謹んで具わる、行事を請う」と白し退いて位に復する。協律郎が笏を高く挙げ執麾者が麾を挙げ俛伏して興ち工鼓祝、楽が坤寧之曲を作り八成にして麾を偃し敔を戛して楽が止む。太常卿が血を瘞むのを俟って奉礼郎が拝を賛し位に在る者は皆再拝する。また諸執事者を各々位に就かせるよう賛す。礼直官が諸執事を引いて各々その位に就かせ、太祝が跪いて玉幣を篚より取り尊所に立つのを俟つ。諸位の太祝もまた各々玉幣を取り尊所に立つ。
- 礼直官が初献を盥洗位に引き、楽が粛寧之曲を作り位に至り北向立すると楽が止む。笏を搢み手を盥い手を帨い笏を執って壇に詣り、楽が粛寧之曲を作る(凡そ初献の升降は皆粛寧之曲を作る)、卯階より升り壇に至れば楽が止む。皇地祗神座の前に詣り北向立すると楽が静寧之曲を作る。笏を搢み跪すと太祝が玉に幣を加え西向跪して初献に授ける。初献が玉幣を受け奠き訖われば笏を執り俛伏して興ち再拝し訖われば楽が止む。次いで配位神座の前に詣り東向立すると楽が億寧之曲を作る。幣を奠くこと上の儀のごとくし楽が止む。卯陛より降ると楽が作り復位すると楽が止む。初献が配位の幣を奠こうとする際、賛者が第一等分献官を盥洗位に引き笏を搢み手を盥い手を帨い笏を執って卯陛より詣らせ、神州地祗神座の前で笏を搢み跪くと太祝が玉幣を分献官に授け、分献官が玉幣を受け奠き訖われば笏を執り俛伏して興ち再拝し訖われば退く。初め第一分献官が升ろうとすると賛者が第二分献官を引いて盥洗位に詣らせ手を盥い手を帨い笏を執って各々その陛より升らせる(ただ午陛は使わない)。首位の神座に詣り幣を奠くこと上の儀のようにする。余は次いで祝史・斎郎が助奠し訖われば各々位に還るよう引く。初献が幣を奠き終わろうとする際、祝史が毛血の豆を奉じ各々午陛より升り、諸太祝が壇上で迎え進んで正配位の神座の前に奠め、太祝と祝史は俱に退いて奠所に立つ。
進熟
- 初献が既に升って玉幣を奠くと、有司が先に牛鼎二・羊鼎二・豕鼎二を神厨に陳ね各々鑊の右に置く。太官が進饌者を帥いて厨に詣り七升の牛羊豕を鑊より各々鼎に実たす。牛羊豕は各々肩・臂・臑・肫・胳・正脊一・横脊一・長脇一・短脇一・代脇一・背二・骨一とし並びにこれに羃をし、祝史が扃をもって各々鼎を対で挙げる。有司が鼎を執って従い饌幔内に陳ね、従祀の俎は羊を実たし饌幔内に陳ね直す。光禄卿が籩豆・簠簋を実たし、籩は粉餈を実たし豆は糝食を実たし簠は稷を実たし簋は黍を実たし、実たし訖われば鼎の扃・羃を去り扁を鼎に加える。太官令が七升の牛羊豕を俎に載せ肩臂臑を上端に肫胳を下端に脊脇を中に置き、初献が位に還るのを俟って楽が止む。
- 礼直官が司徒を引いて饌所に詣らせ薦籩豆簠簋俎・斎郎と共に各々皇地祗配位の饌を奉じ卯陛より升らせる。諸太祝が各々壇上で迎える。司徒が皇地祗神座の前に詣り笏を搢み籩豆簠簋を奉じ次いで俎を奉じ北向跪して奠き訖われば笏を執り俛伏して興ち、籩を糗餌の前に設け豆を醓醢の前に設け簠簋は登の前に置き俎は籩の前に置く。次いで卯陛で配位の饌を奉じ東向跪して神座の前に奠くこと並びに上の儀のようにし各々卯陛より降り位に還る。太官令がまた斎郎と共に神州地祗の饌を奉じ卯陛より升り、太祝が壇陛の道の間で迎え神座の前左籩の前に奠き訖われば楽が止む。太官令・進饌者が卯陛より降り位に還る。
- 礼直官が初献官を盥洗位に引き、楽が作り位に至れば楽が止み北向立すると笏を搢み手を盥い手を帨い笏を執って爵洗位に詣り、位に至れば北向立し笏を搢み爵を洗い爵を拭き執事者に授け、笏を執って壇に詣り、楽が作り卯陛より升り壇上に至れば楽が止む。皇地祗の酌尊所に詣り西向立し、執事者が爵を初献に授ける。初献が笏を搢み爵を執り司尊が羃を挙げ良醞令が跪して太尊の汎斉を酌み、酌み訖われば初献が爵を執事者に授け笏を執って皇地祗神座の前に詣り北向立し笏を搢み跪すと、執事者が爵を初献に授ける。初献が爵を執り三たび酒を茅苴に祭り爵を奠き(三献の奠爵は皆執事者が受けて興つ)笏を執り俛伏して興ち少し退いて跪すと楽が止む。挙祝官が跪して祝版を対で挙げ読祝すると太祝が東向跪して祝を読み訖われば俛伏して興ち祝を挙げ版を案に奠き再拝して興つ。次いで配位酌尊所に詣り、執事者が爵を初献に授け、笏を搢み爵を執り、司尊が羃を挙げ良醞令が跪して著尊の汎斉を酌み、楽が太簇宮保寧之曲を作る。初献が爵を執事者に授け笏を執って配位神座の前に詣り東向立し笏を搢み跪すと、執事者が爵を初献に授ける。初献が爵を執り三たび酒を茅苴に奠め爵を奠き笏を執り俛伏して興ち少し退いて跪すと楽が止む。読祝し訖われば楽が作り拝位に就き拝し興ち卯陛より降る、読祝・挙祝は俱に従い楽が作り位に復すると楽が止む。
- 次いで亜献を引いて盥洗位に詣らせ北向立し笏を搢み手を盥い手を帨い笏を執って爵洗位に詣らせ北向立し笏を搢み爵を洗い爵を拭き執事者に授け笏を執って卯陛より升り皇地祗の酌尊所に詣り西向立すると、執事者が爵を亜献に授ける。亜献が笏を搢み爵を執り司尊が羃を挙げ良醞令が著尊の醴斉を酌み、酌み訖われば爵を執事者に授け笏を執って皇地祗神座の前に詣り北向立し笏を搢み跪すと、執事が爵を亜献に授ける。亜献が爵を執り三たび酒を茅苴に祭り爵を奠き笏を執り俛伏して興ち少し退いて再拝する。次いで配位に詣り酌献すること上の儀のようにし、ただ犠尊を酌むのが異なる。楽が止み降りて位に復する。
- 次いで終献を引いて盥洗位に詣らせ手を盥い手を帨い爵を洗い爵を拭いて爵を執事者に授け壇に升らせ、正位は犠尊の盎斉を酌み配位は象尊の醴斉を酌み、尊獻は並びに亜献の儀のようにし、礼畢われば降りて位に復する。初め終献が升ろうとする際、賛者が第一等分献官を引いて盥洗位に詣らせ笏を搢み手を盥い手を帨い爵を洗い爵を拭き爵を執事者に授け、笏を執って神州地祗の酌尊所に詣り笏を搢むと、執事者が爵を献官に授ける。献官が爵を執ると、執事者が太尊の汎斉を酌み、酌み訖われば爵を執事者に授け進んで神座の前に詣り笏を搢み跪すと、執事者が爵を献官に授ける。献官が爵を執り三たび酒を茅苴に祭り爵を奠き俛伏して興ち少し退いて跪き再拝し訖われば位に還る。初め第一等分献官が升ろうとする際、賛者が第二等分献官を分引して盥洗位に詣らせ笏を搢み手を盥い手を帨い笏を執って酌尊所に詣らせ、執事が爵を分献官に授け分献が酌んで執事者に授け、進んで首位神座の前に詣り奠献すること並びに上の儀のようにする。祝史・斎郎が次いで助奠し訖われば各々位に還るよう引く。諸献が俱に畢わると諸太祝が進んで籩豆各一を徹し少し故処より移し、楽が豊寧之曲を作り徹し終われば楽が止む。奉礼官が「胙を賜う」と賛し衆官が再拝し楽が作り一成にして止む。
- 初め送神の楽が止み初献官を望瘞位に引き、楽が太簇宮粛寧之曲を作り位に至れば南向立し楽が止む。初め位に在る官が拝そうとすると、諸太祝・祝史が各々篚を奉じ進んで神座の前の玉幣、従祭神州地祗以下の並びに俎に載せた牲体、あわせて黍稷飯・爵酒を取り各々その陛より降り壇の北に瘞坎に詣り坎の中に実たす。また従祭の位の礼幣は皆瘞に従う。礼直官が「瘞むべし」と言い、東西六行に土を寘き坎の半ばを埋める。礼直官が「礼畢わる」と賛し初献を引いて出す。礼官・賛者が各々祭官および監祭・監礼・太祝以下を引いて俱に壇の南に復し北向に立ち定まると、奉礼郎が「再拝」と賛し監祭以下皆再拝し訖われば奉礼以下および工人が次いで出る。光禄卿が胙をもって進奉し監祭・監礼がその祝版を展視し斎坊で燔く。
朝日夕月儀
- 斎戒・陳設・省牲器・奠玉幣・進熟の節は並びに大祀の儀のようにする。朝日は玉に青璧を用い、夕月は白璧を用い、幣は皆玉の色のようにする。牲は各々羊一豕一を用い、有司が三献を摂り司徒が行事する。その親行朝日は金初は本国の礼を用いた。天会四年正月、始めて乾元殿で朝日し而る後に賀を受けた。天眷二年、朔望朝日の儀を定めた。皇帝は靴袍を服し百官は常服。有司が炉案・御褥位を御する所の殿前の陛上に設け、百官の褥位を殿門の外に設け皆日に向く。宣徽使が導いて皇帝を位に至らせ南向再拝し香を上げ、また再拝し各門は皆相応する。殿門外で臣僚が陪拝すること常儀のようにするよう賛す。大定二年、典故なきをもって罷めた。十五年、言事者が「今正旦および万春節には有司に拝日の礼を定めさせるべきです」と言い、有司が漢唐の春分朝日の升煙・奠玉を圜丘の儀のようにすることを援拠した。また按ずるに唐開元礼では南向に大明神位を設け天子は北向、皆南向拝日の制がない。今既に敕を奉じ月朔に日を拝することとし、古制に遵るべきである。殿前の東向拝を詔してしばらく南向に従わせ、その日は先に臣僚を殿門外に引いて陪位を立たせ殿前の班・露台の左右に立たせ、皇帝は露台の香案で拝すること上の儀のようにする。十八年、上が仁政殿で日を拝し始めて東向の礼を行った。皇帝が殿を出て東向に位を設け、宣徽が拝を賛し皇帝が再拝し香を上げ訖われば、また再拝すると臣僚も並びに陪拝すること班次によって起居すること常儀のようにする。
高禖
- 明昌六年(1195年)、章宗にまだ子がなく尚書省臣が高禖の祀を行うことを奏し、乃ち壇を景風門外の東南端、闕の卯辰地に当たる所に築き、圜丘と東西に相望んだ。壇は北郊の制のようにし、歳ごとに春分の日をもって青帝・伏羲氏・女媧氏を祀ること凡そ三位、壇上南向西上とした。姜嫄・簡狄位は壇の第二層東向北上とした。前一日、未三刻に神位を布き牲器を省み、御弓矢・弓䪅を上下の神位の右に陳ねる。その斎戒・奠玉幣・進熟は皆大祀の儀のようにする。青帝の幣玉は皆青を用い余は皆玉なし。位ごとに牲は羊一豕一を用い、有司が三献を摂り司徒が行事する。礼畢われば胙を進めること他祀の肉に倍し、進胙官が弓矢・弓䪅を佩びてこれを進め、上が后妃嬪御に皆弓矢を執らせ東向に射させることを命じ、乃ち次いで飲福享胙することを命じた。