間書使者を引き止めて壁越しに聞く間諜

使者を引き止めて滞留させ、ひそかに聞き耳を立てることで、これを間諜として用いる。

『李衛公兵法』にいう。敵の使者を引き止めて滞留させ、人をつけてこれと共に居させ、丁重にもてなすふりをし、偽って親しく馴れ親しみ、朝夕に慰め諭し、珍しい玩物を倍にして供し、その言葉や表情を観察してこれを探る。さらに朝な夕なに使者を我が方の相手の者とだけ二人きりで居させ、我が方は耳の聡い者をひそかに二重壁の中に潜ませて、使者の話す内容を聞かせる。すでに帰るのが遅れていれば、怪しまれ咎められるのを恐れているはずであり、必ず心中に密かな事情を抱えているものである。我が方はその事情の計略を知り、これを遣わして利用する。