間書内間 ― 高祖と閼氏

  • 内間を巧みに用いた例。戦国の張儀が靳尚・鄭袖に対して行ったもののほかに、漢の高祖が閼氏に対して行ったものがある。

事例

  • 『史記』 ― 高祖が匈奴の単于・冒頓に白登で包囲されたとき、間を使って閼氏(単于の后)に厚く贈り物をした。閼氏は冒頓に言った ―「両国の主が互いを追い詰めるものではありません。いま漢の地を得ても、単于はそこに住み続けられるわけではない。それに漢王には神助があります。単于、よくお考えを」。冒頓は包囲の一角を解いた。高帝は兵に弓を満月に引かせ矢を外へ向けさせて、その一角からまっすぐ脱出し、ついに大軍と合流した。冒頓も兵を引いて去った。