間書郷間 ― 侯淵と捕虜
綱
- 郷間を巧みに用いた例。戦国の秦人が郭開および晋鄙の食客に対して行ったもののほかに、魏の侯淵が捕虜に対して行ったものがある。
事例
- 『魏書』 ― 魏の爾朱栄が大都督の侯淵に韓楼を討たせたが、配した兵は非常に少なかった。ある者がそれを言うと、爾朱栄は「侯淵は機に臨んで変を設けるのが得意なのだ」と答えた。
- 侯淵は軍勢を大きく見せかけて数百騎を率い、深く韓楼の領内に入った。薊まで百里のところで賊に遭遇し、ひそかに伏せて背後を衝き、大破して五千余の兵を捕らえた。まもなくその馬を返し、放って城に入らせた。左右はみな諫めたが、侯淵は「わが兵は少なく、力攻めはできない。奇計で離間してこそ勝てる」と言った。侯淵は彼らが城に着いたころを見計らって、騎兵を率いて夜に進み、夜明けに城門を叩いた。韓楼は果たして降卒が内応したと疑って逃走し、追撃して捕らえた。